病院に通院されているダウン症のお子さんをもつご両親から靴選びを迷っていると相談を受けることがよくあります。
ダウン症の方におすすめの靴を選ぶ際には、特定のニーズに合ったものを考慮する必要があります。本来はそれぞれのお子さんに合った靴を選ぶ必要がありますが、この記事ではダウン症の方々に適した靴のポイントと具体的なおすすめの靴を紹介します。
靴選びのポイント
ダウン症の方は筋肉の低緊張により、外反足・扁平足・外反扁平足など特徴的な足の形状になっていることがおります。
そのため、靴選びはそれぞれの足にあったものを選ぶ必要があります。靴を選ぶ際のポイントを以下にまとめます。
- フィット感:
- ダウン症の方々の足は体重がかかると外反(つま先が外を向く)しやすい傾向があります。そのため幅広で柔軟性のある靴が適しています。
- サポート:
- ダウン症の方は扁平足になりやすい傾向があり、体重がかかると足の内側に体重がかかりやすい形状になっています。
- アーチサポート(土踏まず)があり、足をしっかりと支える靴を選びましょう。足首のサポート(ミドルカットの靴)が必要な場合もあります。
- 着脱のしやすさ:
- マジックテープやゴムバンドなどで簡単に着脱できる靴が便利です。お子さんが靴の着脱を自分でできるよう促すためにも、着脱が簡単な靴を選びましょう。
- 快適さ:
- 長時間履いても快適で、クッション性のあるインソールがある靴が良いです。
おすすめの靴
1.アシックス SUKU2 GD.RUNNERBABY SL-MID
アシックス SUKU2(スクスク)シリーズは安定感とクッション性に優れています。特に歩き始めの幼児期から履けるサイズがラインナップされているので、ファーストシューズの選択肢におすすめのシリーズだと思います。
特にこのGD.RUNNERBABY SL-MIDはミドルカットで安定感があるのに、軽くて柔らかいマイクロファイバー人工皮革を使用しており、ダウン症の方にもおすすめです。
扁平足だけでなく、足の内側に体重がかかりやすい外反扁平足の方には、ミドルカットのこちらの靴を選ぶほうがいいかもしれません。
・サイズ:13.0〜16.0cm
・素材:本体=人工皮革 アウターソール=ゴム底
2.アシックス SUKU2 アイダホ BABY 4
同じくアシックスSUKU2シリーズですが、こちらはローカットなので更に軽くなっています。扁平足のみの方であれば、こちらの靴も選択肢になると思います。
サイズ:13.0〜16.0cm
・素材:本体=人工皮革 アウターソール=ゴム底
3.New Balance IZ373シリーズ
New Balanceも幼児期のお子さんに人気があります。特にこのIZ373シリーズはメッシュ素材を使用しており柔らかくて通気性もよく、1年を通して使用しやすい素材で作られています。
サイズ感はやや幅広でありダウン症の方の足にもフィットしやすい形状になっています。
また、カラーリングが豊富で靴選びも楽しくなるシリーズだと思います。
・サイズ:12.0〜16.5cm
・素材:アッパー=人工皮革/合成繊維 ソール=ゴム底
まとめ
今回ご紹介した靴は、快適さとサポート性を兼ね備えており、ダウン症の方々の日常生活において役立つ可能性があります。購入時の参考になれば幸いです。
初めて購入する際には、実際に試着してフィット感を確かめることをおすすめします。